「この世界の片隅に」の中で衝撃的な場面があります。
どんな展開が待っているのか?そわそわドキドキ。
「♪ 男はオオカミなのよ気をつけなさい……」
「♬ あなたもオオカミにかわります~か」
ごめんなさい、ちょっと古すぎますね。
いずれにしても、すずさんの大ピンチ!
その場面とはどんな状況でしょうか?
詳しく説明致しますので最後まで読んで下さいね。
Contents
「この世界の片隅に」水原が見せたすずへの親しげな態度
[この世界の片隅で]アニメ映画主役のすずの声を担当したのんさん。
そののんさんがある場面での出来事が理解できないと語っていました。
それは、すずの夫である周作のある夜の態度のことを指しています。
幼馴染の水原哲とすずが一夜を過ごした場面です。
水原は、フィリピンから呉に帰港した青葉を降り、入湯許可をもらってすずの家に向かいます。
水原は船暮らしが長かったせいか声が大きく、その大きい声で、すずに広島弁で遠慮なく話しかけます。
水原とすずは、旧知の仲ゆえに和気あいあい、お互い打ち解けて楽しそうにしていました。
すずもついつい広島弁になりその姿に周りの人たちも二人の親密さを感じるようになります。
「この世界の片隅に」水原がすずに会いに行った訳
「いや、珍しかったで。あんたでも強気の時があるんじゃの]と周作はあとですずに言います。
そして水原が周作に向ってポツリと囁きます。
「のう周作さん 死に遅れる言うんは、焦れるもんですのう」
水原は海兵隊で戦争が激しさを増す中死を覚悟しています。
お国の為に死ぬのは名誉なことであるといった心境だと思います。
そんな時、ふと死ぬ前に一度すずに会っておきたい思ったのでしょうか?
すずが結婚しているのは知っているけど、水原にとってすずは思い出の人です。
ちょっとした行き違いですずと結婚できなかった悔しさもあるでしょう。
「この世界の片隅に」周作が水原に嫉妬?
周作は、水原とすずの屈託ない笑顔や冗談を言い合う2人を見て嫉妬したことは明らかです。
なお、周作はずっと「すずさん」とすずをさん付けにしています。
ところが水原は「すず」と呼び捨てにしているところに周作は複雑な思いを抱いたと思います。
北條家に現れて自分を「すず」呼ばわりする水原に対して、すずは怒って見せます。
「キザもたいがいにし! すずすず呼び捨てしくさって」と言います。
そのやりとりを見ていた周作の胸に去来するなにかがあったはずです。
「この世界の片隅に」周作の思いがけない行動
そんな二人を見ていて周作のとった態度は意外なものでした。
水原に向かって、「今夜はこの家に泊めるわけにはいかない、離れの納屋で寝てください。」
そして信じられないことに、すずも納屋に泊まることを示唆するのです。
すずを半ば強引に納屋に向かわせ、鍵をかけてしまうのです。
すずを水原と一夜をすごすように仕向けた心理がわからないと思うのは当然です。
のんさんの疑問は至極当たり前であって、誰もが抱く疑問です。
周作の思いがけない行動の裏にあるものとはいったい何だったんでしょうか?
「この世界の片隅に」すずの拒否に水原は?
水原は、死に遅れたと自嘲している海兵で、戦争が激しさを増している中死を覚悟している。
死ぬ前の思い残すことがないように、特別扱いをしなければならない空気が漂っていたんじゃないでしょうか?
周作にしたって、男と女の事、一夜を共にさせればどういうことになるのかは想像がつくはずです。
でも、結果的にすずと水原は男女の関係になりませんでした。
一瞬、水原はすずを抱こうとするしぐさがありましたが、すずは拒みます。
すずが拒まなければ、水原はすずを抱いていたでしょう。
すずは、会ったこともない(記憶になかった)相手からいきなりプロポーズされてて嫁いできたわけです。
それに対して、水原は幼馴染で、プロポーズしてくれれば喜んで受け入れた相手です。
「この世界の片隅に」すずの周作と水原への思い
だけど、すずは、一緒に暮らすうちに情が湧いたというか、周作のことを好きになっていきます。
もしも、この時、周作に何の愛情も感じていなければ、すずは水原に抱かれていたと思います。
水原は、すずに拒まれて何かほっとしたような安心したような気持になりました。
水原は「お前が普通で安心した、これからも普通でおってくれ」と笑いすずと別れるのです。
すずは周作の妻となっても捨てられない水原への淡い気持ちに罪悪感を持っていました。
「この世界の片隅に」深まったすずと周作の愛そして一夜の謎の真相は?
その後、周作とすずは電車の中で大喧嘩を始めてしまいます。
今までお互いに遠慮していた部分があったのですが、一気に吹っ切れた場面です。
本音でお互いの気持ちをぶつけあえるような関係になっていきます。
この時、初めてお互いの気持ちが通じ合えたと言っていいでしょう。
また、すずの中で水原は遠い存在となり[過去の人]になったのだと思います。
ところで、水原とすずの一夜の流れは、何を伝えたかったのでしょうか?
あの時代だからこそ、そうさせたものだと一言で片づけられない何かがあります。
男と女が織りなす筋書きのないストーリーは答えが幾通りもあると思います。
それぞれが思い思いに想像を働かせ自分なりの解釈をするのがいいのかなと思いました。
まとめ
すずは周作の妻となっても水原への淡い気持ちに罪悪感を持っています。
水原もそのすずの気持ちを理解し、すずに会いに行くことになります。
水原がすずに会いに行ったのは、死にゆく前の挨拶だと考えられます。
周作はなぜかすずと水原が一夜を過ごせるように仕向けます。
すずと水原は結局男と女の関係にはなりませんでしたが、周作の行動は謎です。
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