この世界の片隅にドラマで二階堂ふみ遊女リン役で魅せるか新境地!

この世界の片隅に

「この世界の片隅に」続々と配役が決定しています。

 

2018年7月からTBS系で放映されるドラマで、二階堂ふみさんの出演が決定しました。

 

もともと二階堂ふみさんは演技力には定評があります。

 

最近では、NHK大河ドラマ「西郷」どんで見せた演技力は秀逸以外のなにものでもありません。

 

主人公のすずとその夫とも深く変わる遊女リン役をどう演じるのか楽しみです。

遊女リンが物語にどうかかわっていくのか?そしてリンを通じて伝えたいことは?

 

物語のテーマについて考察したことをお伝えします。

 

Contents

「この世界の片隅に」遊女リン役に二階堂ふみ

 

「この世界の片隅に」2011年のドラマでは優香がリンを演じる

 

「この世界の片隅に」のドラマで遊女リンを二階堂ふみさんが演じることになりました。

とても難しい役ですが、演技力に定評がある二階堂ふみさんなら期待が持てます。

 

ところで、アニメ映画では、リンの登場場面が原作から大幅にカットされていましたね。

 

片淵監督が言っていましたけど、2時間の枠では、他の展開に時間を取られてしまった。

リンを描くには絶対時間数が足りないということのようです。

 

2011年に2時間ドラマで北川景子さん主演で「この世界の片隅に」が放映されています。

そのドラマでは、リンの登場場面は多く描かれており、優香さんがリン役を熱演していましたね。

ただ、優香さんの熱演が返ってマイナスになった感があります。

 

「この世界の片隅に」優香のリンは空回り

 

どこか影がある、憂いがある哀しさが漂うといった雰囲気ではなく、ちょっと明るすぎた気がします。

多分、その時代の遊女は他に選択するすべがなく遊女にならざるを得なかったと思います。

 

そうするしか他に生きていくすべがない哀しい人たちだと思うんです。

中には明るい人もいたでしょうけど、表面上そう取り繕っていたのでしょう。

心の中は深い暗闇で、先行きが見えないけど何とか生きていこうと必死です。

 

今を何とか懸命に生きているけど、将来の展望が見えない状況だと思います。

 

彼女たちに夢とか希望とかあったのでしょうか?

そのあたりの哀れさを優香さんは出し切れていなかった感じがします。

優香さんの演技が下手だというより、役柄が合わなかったことで空回りしている印象でした。

もう少し哀しみが伝わってくる感じがいいのかなと思いました。

 

「西郷どん」で見せた二階堂ふみは”感性のバケモノ”

 

2018年7月より始まるドラマでは二階堂ふみさんがリンの役を演じます。

今まで数々のドラマや映画でどんな役でもこなしてきた彼女なら期待が持てます。

 

まだ23歳と若いのに風格さえ感じてしまいますね。

 

二階堂ふみさんなら演技で魅了してくれるでしょうけど、どんな顔を見せてくれるのか楽しみです。

 

感動の渦にどうやって見る者を引き込んでしまうのか、わくわく感しかありません。

最近では、NHK大河ドラマ「西郷どん」で島に流された西郷隆盛と結ばれ妻になる役を熱演しています。

 

ここでも二階堂ふみさんの評価をさらにアップさせる展開になりました。

西郷役の鈴木亮平さんは、二階堂ふみさんについて語っています。

「本当に素晴らしい女優さんで、感性のバケモノだと思った」と。

共演者だけでなく、各方面から二階堂ふみさんの演技に絶賛の嵐です。

 

二階堂ふみさんは沖縄県那覇市育ちで、顔立ちはいかにも南国の女性っていう感じですね。

 

そういう意味では、「西郷どん」の愛加那役はハマり役といえるでしょう。

二階堂ふみさんが愛加那役に抜擢された理由は必然的なものであったように思います。

だけど、どんな役も自分の物にしてしまう天性のものが彼女には備わっていると感じます。

 

「この世界の片隅に」リンと周作の関係

 

「この世界の片隅に」リンと周作の出会い

 

リンは後にすずの夫になる周作に恋心や愛情を抱いていたのでしょうか?

リンは周作のことどう思っていたのか分かりませんが、周作は本気だったようです。

 

周作は海軍の近くにある遊郭に行ってリンと知り合うわけです。

 

多分、周作の性分からして、一人で遊郭に遊びに行くというより、仲間に誘われて行ったのでしょう。

遊郭に連れてこられて、そこで始めてリンと出会うのです。

女の扱いを知らない周作は、ころっとリンに参ってしまって熱を上げたのだと思います。

 

それから何度も通い詰め、恋心はヒートアップし、ついには結婚を考えるようになった。

そして、リンを実家につれてきて家族に紹介する前に、結婚のことを家族や親戚に話したのだと思います。

 

「この世界の片隅に」リンと周作の愛は本物?

 

そのあたりの話は、原作や映画に出てきませんが、物資疎開をした折に仲人の小林さんの言葉から推測できます。

「一時の気の迷いでおかしな人と結婚しなくてよかった」とうっかりいってしまう描写があります。

 

周作の家族や親戚の人たちは、周作からリンとのことを聞いていたということが分かります。

 

リンは、周作のことを客の一人で、職業がらそれ以上のことを考える思考回路が出来ていなかったと思います。

ただ、周作が何度もリンの所に足を運んでいるうちにリンも真面目で一途な周作にだんだんと惹かれていったのだと思います。

 

もしかしたらこんな私でも幸せになれるかもしれない?

リンは淡い気持ちとそれは非現実的と思う気持ちで揺れていた?

だんだんと年も取るし、いつまで遊郭で働けるかわからないから周作とのことで希望を見出していたのかもしれませんね。

 

「この世界の片隅に」すずと周作とリンの不思議な巡りあわせ

 

すずとリンの出会いと周作との関係

 

アニメ映画を見ただけだと、周作は、幼い頃に出会って心にずっと抱いていた少女すずに求婚したようにみえます。

しかし、すずは、周作がリンという遊郭の女性と結婚するのを周りから反対され、その代用品として嫁として迎えられたのです。

 

原作に、すずがひょんなことから周作とリンの関係性を知るシーンがあります。

 

リンとすずの出会いは、すずが闇市に砂糖を買いに行った帰りに道に迷ったところを案内してくれたのが遊郭の女性リンです。

それをきっかけにすずは、リンと交友を深めます。

そしてある時、周作からもらったノートの紙質がリンの名札の紙質と同じだったことで気が付くのです。

 

普段はぼぉーとしているすずでも女の感が働く時というのははこういう時でしょう。

すずはそのノートの切れ端を見て、動揺し、周作とリンへの関係を直感的に悟るのです。

リンはリンで「北條」という名字からすずが周作の妻であることを察するのです。

 

リンを通してすずと周作愛が芽生える

 

物語の終盤に、すずから周作に言った言葉「この世界の片隅に、わたしを見つけてくれてありがとう。」

 

周作の世界の中心にいたのは間違いなくリンで、周作から見れば、すずは世界の片隅にいるような人間です。

しかし、結局周作が選んだのはすずですし、すず自身も周作を最終的にはパートナーとして選んでいます。

 

「この世界の片隅に、わたしを見つけてくれてありがとう。」

周作に対しての感謝と愛のメッセージこそがこのセリフだったのです。

 

この時代誰もがそうであるように相思相愛で結ばれることは少なかったと思います。

すずと周作も例外ではありません。

 

でも、一緒に生活するうちに、だんだんと愛情が芽生え、お互いいとおしく思うようになっていきます。

 

その過程でリンは、最終的に二人の絆を強くする潤滑油のような存在になっていったのだと思います。

この物語の中でリンは周作ともすずとも関係があってその役割・存在は大きいと思います。

そんなリンなんですが、リンは結局幸せになれずに散っていきます。

 

空襲で遊郭が跡形もなくなったことから、恐らく死亡したものと思われます。

遊女になるしか生きる道が無かったリン。

 

生きるために遊女にならざるを得ない境遇は哀れと言う他ありません。

最後まで幸せうすい遊女のリンを、二階堂ふみさんがどう演じるのでしょうか?

”感性のバケモノ”の正体をこの目で見たいものです。

 

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まとめ

 

「この世界の片隅に」のドラマのキャスト遊女リンに二階堂ふみさん出演決定。

2011年のドラマは優香さんがリンを熱演したが、空回りと言う印象です。

 

二階堂ふみさんの演技には定評があり、最近では「西郷どん」の愛加那役はハマり役でした。

 

主人公すずの夫周作は、遊女のリンに惚れ込み結婚を考えていたと推測できます。

 

すずは周作の嫁になるが、リンの「代用品」であることを悟ります。

すずは、闇市で道に迷ったことがきっかけでリンと出会い交友を深めます。

 

すずは、リンが周作の思い人であることを知り、リンもすずが周作の嫁であることに気づきます。

 

リンは空襲で亡くなるが、すずと周作はリンの存在があってお互いを分かり合えるようになります。

 

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